ラヴェニールことわざ辞典

ある世界のことわざや格言、慣用句などを紹介しています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

レムンの口を借りる

レムンの口を借りる(れむんのくちをかりる) 相手をおもんぱかった物言いをすること。慎重な発言。 「少しはレムンの口を借りろ!」と言われたら、「言葉に気をつけろ!」の意になる。 訳注 ※レムン:地球で言えば、犬、猫に相当するポジションの動物。非常…

ヴェルナトールの涙

ヴェルナトールの涙(う゛ぇるなとーるのなみだ) あり得ないことのたとえ。 性格的なことについて用いる。 ヴェルナトールは、ラヴェニール文明時代の絶対的な権力者として君臨し、恐れられた伝説的な王。史上最も人間を殺した人物の一人と言われており、「…

レムンに嫌われる

レムンに嫌われる(れむんにきらわれる) 相手側ではなく、自分のほうに人格や行為や問題があること。 友好的でほとんど怒りを見せないレムン(※1)にも嫌われるほど、問題のある人物、行為の意から。 「レムンに嫌われるような奴」と言えば「(ものすごく)…

レムンに友愛を説く

レムンに友愛を説く(れむんにゆうあいをとく) 自分より優れた能力を持つ者に、偉そうにアドバイスをすることを皮肉る言葉。 レムン(※1)ほど友好的な生物はいない、の意から。 訳注 ※1 レムン:地球で言えば、犬、猫に相当するポジションの動物。非常に友…

怒りは怒りを糧とし、喜びは喜びを糧とする

怒りは怒りを糧とし、喜びは喜びを糧とする(いかりはいかりをかてとし、よろこびはよろこびをかてとする) 感情は同じ感情を糧として更に強くなる、の意。 文学作品やコミュニケーションについての話題でよく引用される言葉。 ニール族では教育の基本として…

クルグ狩りの武勇伝

クルグ狩りの武勇伝(くるぐがりのぶゆうでん) 侮蔑されていると気付かないで自慢話をすること。 クルグ(※1)は巨体ではあるが、非常に穏やかな生物なので、狩っても「武勇伝」になどならないどころか、己の野蛮さを喧伝することになるだけである、の意か…

小魚を銛で仕留める

小魚を銛で仕留める(こざかなをもりでしとめる) やりすぎを戒める言葉。適切な手段を用いよ、という意味でも用いられる。 銛で小魚を仕留めるのは(的が小さ過ぎて)非常に難しい上に、仕留めたとしても、労力に全く見合わないことから。 類義:「ボフリの…

飛べることを誇る鳥にはなるな

飛べることを誇る鳥にはなるな(とべることをほこるとりにはなるな) 当たり前のことで威張るな、の意。 竜鳥騎手の育成、竜鳥の調教など、竜鳥(※1)で有名なジュズリードの言葉。 面白いことに、ニール族でも、全く同じ言い回しの言葉がある。ただし、意味…

ムーフィに毛布

ムーフィに毛布(むーふぃにもうふ) 意味の無いこと。過剰なこと。余計なお世話。 ムーフィ(※1)は分厚いフカフカの毛皮を持った動物であるため、毛布など不要であるという意から。 もっとも、実際にはムーフィも真冬に毛布があれば好んで潜りこんだり身を…

レムンを蹴るべからず

レムンを蹴るべからず(れむんをけるべからず) 相手が弱そうに見えても背後に誰がいるかわからないから手を出してはいけない、の意。 レムン(※1)を脅したり攻撃したりすると、共生関係にあるレルン(※2)という巨大な動物が激怒して襲ってくることが由来…

レルンの怒り

レルンの怒り(れるんのいかり) 他者のために怒ること。 この「他者」は身内ではなく、それなりの「距離」があるというニュアンスがあり、「家族」や「親戚」の場合には使わない。 レルン(※1)は、普段は穏やかで人間にもよくなつき、粗暴な人間が蹴飛ばし…

レルンをレムンでおびき寄せる

レルンをレムンでおびき寄せる(れるんをれむんでおびきよせる) 一見、効果があるようだが、実は最悪の方法のこと。 レムン(※1)を使ってレルン(※2)をおびき寄せることはできるが、その後、怒り狂ったレルンにズタズタにされてしまうことから。 もっとも…

薄氷を爪先立って歩く

薄氷を爪先立って歩く(はくひょうをつまさきだってあるく) 慎重ではあるが、やり方が間違っている為に、かえって危険な状態に陥ることのたとえ。 薄い氷の上を歩く際に、氷を割ってしまわないよう慎重に静かに歩こうとして爪先立ちをすると、体重を爪先に…

氷板に刻まれた言葉

氷板に刻まれた言葉(ひょうばんにきざまれたことば) 言葉(教訓や知識も含む)は、状況が変われば意味を成さなくなる可能性がある、の意。 現代では一般に、状況が変わった途端、反故にされる信用できない言葉、の意で用いられることが多い。 氷板に文字が…