レルンをレムンでおびき寄せる

レルンをレムンでおびき寄せる（れるんをれむんでおびきよせる）

一見、効果があるようだが、実は最悪の方法のこと。

レムン（※1）を使ってレルン（※2）をおびき寄せることはできるが、その後、怒り狂ったレルンにズタズタにされてしまうことから。

もっとも、かつて、レゴールやヴェリアートをはじめ、多くの国でレムンを「餌」として四肢切断するなどして苦痛、恐怖の悲鳴をあげさせ、その悲鳴を聞きつけて救出に駆けつけたレルンに銃弾や矢を浴びせ殺す卑劣且つ残忍極まりないことを「勇壮なスポーツ」と称して行っていた時代があった。ズタズタにされてしまっていたのはレルンだったのだ。残念ながらこのことわざは、正しい内容ではなかったのかもしれないと言わざるを得ない。

訳注

※1 レムン：地球で言えば、犬、猫に相当するポジションの動物。非常に友好的で賢いため、家族として共に暮らす人が多い。レルンという陸上最大級の草食動物と極めて緊密な共生関係にあることでよく知られている。レムンがレルンの幼獣の世話をしてやったりする代わりに、レルンはレムンが捕食生物などに襲われると凶暴化して、徹底的に戦う。

※2レルン：陸上最大級の草食性動物。良質の毛が採れるため、古代から飼育されてきた。レルンとレムンは、極めて緊密な共生関係にあることでよく知られている。レムンがレルンの幼獣の世話をしてやったりする代わりに、レムンがヴァルードなどの天敵に襲われると徹底的に戦うため、この関係に関連した神話や民話、ことわざなどが多い。

参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「レルン」』（ディレル・アーティ）

『生物種類別ことわざ辞典「レムン」』（ディレル・アーティ）

『レムンと人類が真の友になったのはいつか』（アムイ・クルト）

『生物虐殺の歴史』（アムイ・クルト）

『写真記録 人禍』（人禍記念博物館）

『世界ことわざツッコミ詳解辞典』（リーダ・スピアン）