駄々をこねても技術は得られない
駄々をこねても技術は得られない(だだをこねてもぎじゅつはえられない)
物はねだったり奪ったりすれば愚か者でも手に入るかも知れないが、技術は自分で努力しない限り手に入らない、の意。
レスターンの職人がよく使う言葉。
類義:「技は平等」(レヴァーク)
過ぎたる自戒は自壊になる
過ぎたる自戒は自壊になる(すぎたるじかいはじかいになる)
反省も度を超せば、自信喪失などにつながり、自らを滅ぼすことになる、の意。
嘘は挽回できない
嘘は挽回できない(うそはばんかいできない)
嘘をついたことによる不信は挽回できない、の意。
類義:「敗北は挽回できても臆病さを挽回することはできない」(エレルリーズ・レーヴェナー)
憎悪は取り消せない
憎悪は取り消せない(ぞうおはとりけせない)
発言や行動などは取り消せても、それらの行為によって他者に植え付けた憎悪を無くすことは出来ない、の意。
レゴールの「女帝」と呼ばれた貴族エレルリーズ・レーヴェナーを幼少時から護衛し続けた側近の将軍(幼少時、レーヴェナー家虐殺事件で彼女を救出した特殊部隊の隊長)の言葉であるとされている。
訳注
エレルリーズ・レーヴェナー:レゴールの貴族。今なお、レゴールで最も人気があり、世界でも最も尊敬されている偉人の一人。通称「女帝」。「最後の貴族」とも呼ばれる。幼少時、家族全員を皆殺しにされ(レーヴェナー家虐殺事件)ながらも、直後に虐殺事件時に自身を救出した特殊部隊長などを側近に引き立て、「レーヴェナー家の正統後継者」として政界に入り、とても子供とは思えないほどの手腕を発揮してトップに上り詰める。その後、「ラディール誕生と、それに乗じた、世界各国の植民地一斉蜂起」「竜禍」「レゴールの敗北(セレンディール文明誕生)」などの、レゴール史上最大最悪ともいえる時代に、最後まで「レゴールの誇り」として毅然とした生き方を貫いたことで、レゴール人のみならず、世界中の人々の敬意を勝ち取った。
参考文献
『女帝 ─ 最後のレゴール貴族』(ヴィーレル・イスティ)
『エレルリーズ・レーヴェナー』(ネドラ・レーディク)
『レーヴェナー家虐殺事件』(ヴィーレル・イスティ)
類義:「恨みは根を広げ続ける」(ラーグ族)
夢まで謙虚になるな
夢まで謙虚になるな(ゆめまでけんきょになるな)
謙虚なのは大切なことだが、自分の将来や夢にまで謙虚さはいらない、夢は傲慢なくらいがいい、の意。
捨て子という境遇から、ラディール建国、そしてセレンディール文明誕生にまで深く関わった偉人ルーゼが、少年時代、初めて自分を助けてくれた人物に言われ、生涯、大事にしていた言葉として有名。
参考文献
『海の王 』(ジェルード・レルク)
『ルーゼ』(ラーディ・イゼラール)
対義:「夢は夢の中だけで夢中になれ」
言葉で負かして人生で負ける
言葉で負かして人生で負ける(ことばでまかしてじんせいでまける)
言葉で他者をひたすら打ち負かし続ければ、いずれ感情で打ち負かされ続ける人生を歩むことになる、の意。
目先の勝利にとらわれて致命的な失敗をすることを表す場合にも使う。
類義:「理勝ちの人負け」(ルウェイン文明)