レムンの悲鳴
レムンの悲鳴(れむんのひめい)
非常に危険なこと、状態。
レムンを脅したり攻撃したりすると、共生関係にあるレルンという巨大な動物が激怒して襲ってくることから。
訳注
レムン:地球で言えば、犬、猫に相当するポジションの動物。非常に友好的で賢いため、家族として共に暮らす人が多い。レルンという陸上最大級の草食動物と極めて緊密な共生関係にあることでよく知られている。レムンがレルンの幼獣の世話をしてやったりする代わりに、レルンはレムンが捕食生物などに襲われると凶暴化して、徹底的に戦う。
レルン:陸上最大級の草食性動物。良質の毛が採れるため、古代から飼育されてきた。レルンとレムンは、極めて緊密な共生関係にあることでよく知られている。レムンがレルンの幼獣の世話をしてやったりする代わりに、レムンがヴァルードなどの天敵に襲われると徹底的に戦うため、この関係に関連した神話や民話、ことわざなどが多い。信頼関係を築けば人間もレムンと同様に守ってくれるため、「守護者」とも呼ばれる。
参考文献
『生物種類別ことわざ辞典「レルン」』(ディレル・アーティ)
『生物種類別ことわざ辞典「レムン」』(ディレル・アーティ)
『レムンと人類が真の友になったのはいつか』(アムイ・クルト)
『生物虐殺の歴史』(アムイ・クルト)
『写真記録 人禍』(人禍記念博物館)
毛皮捨て身軽になるを喜ぶ
毛皮捨て身軽になるを喜ぶ(けがわすてみがるになるをよろこぶ)
小さな目的の為に大事なものを失うこと、先を見通せないがための愚かな行為。
分厚いモコモコな毛皮があってこそ、冬の厳しさにも耐え、また、捕食者からも身を守れるのに、その毛皮を邪魔だと捨ててしまった愚かなムーフィの民話が由来。
「先を見通せない」を強調したい時には、「夏に」を加えて「夏に毛皮捨て身軽になるを喜ぶ」と言う(書く)。
訳注
ムーフィ:小型の草食動物。全身がフカフカの毛に覆われていることから、ケダマとも呼ばれる。攻撃性皆無と言っていいほどに、大人しい性質。捕食動物に捕まって飲み込まれそうになると、尾を瞬時に数倍の大きさに膨らませ、喉に詰まらせてたまらず吐き出させる、というユニーク且つ平和的な防御手段を持っていることから、この生態に関連した諺や格言が多い。毛の有用性などについて称えられる一方、(飼育下では特に)ほとんど何も気にしないような振る舞いに見えるため、良くも悪くも物事に無頓着であることの表現としてよくことわざや民話などで登場する。
参考文献
『生物種類別ことわざ辞典「ムーフィ」』(ディレル・アーティ)
類義:「レムンに友愛を説く」(ニール族)
類義:「シュゾウムシに美味い酒の何たるかを語る」(ロバキア)
竜鳥に下手な歌
竜鳥に下手な歌(りゅうちょうにへたなうた)
能力が無いならやらないほうがまし、の意。
騎鳥時、竜鳥をなだめるのに歌を使うのは有効な手段だが、音痴だと逆に怒らせてしまうことから。
訳注
竜鳥:リズディール類などの、「人間が騎乗する」ことのできる超大型の飛行生物を総称して「竜鳥」と呼ぶ。「騎乗対象」としてではない場合、「ジュズリードアカガミリズディール」のように、種名で呼ぶことが多い。レムンなどとは違い、気性が激しいため、扱いは難しい。
参考文献
『世界最古の教育法 ─ ジュズリード竜鳥院の教育法』(エアル・メレディー)
『ジュズリード竜鳥院 ─ 世界最古の教育機関』(イリール・サーディク)
『生物種類別ことわざ辞典「リズディール」』(ディレル・アーティ)
対義:「竜鳥暴れたら下手でも歌ってみろ」(ジュズリード)
飛ぶことを教えても教わってもいけない
飛ぶことを教えても教わってもいけない(とぶことをおしえてもおそわってもいけない)
飛ぶのは竜鳥に任せ、無理矢理、操ろうなどと考えないで、全てを竜鳥に任せろ、の意から、己の能力をこえたことに関しては、余計な口出しをしたり自分でやろうなどとせず、能力のある者を信頼し、任せよという教え。
国や時代を問わず、竜鳥騎手達の教えとして古代から伝えられてきた言葉。
竜鳥について学べる場として、世界最古にして最高峰の、世界中の竜鳥騎手及び竜鳥ブリーダーその他竜鳥関連のプロを目指す若者達にとって憧れのジュズリード竜鳥院では、この教えが基本として叩き込まれる。
訳注
竜鳥:リズディール類などの、「人間が騎乗する」ことのできる超大型の飛行生物を総称して「竜鳥」と呼ぶ。「騎乗対象」としてではない場合、「ジュズリードアカガミリズディール」のように、種名で呼ぶことが多い。
参考文献
『世界最古の教育法 ─ ジュズリード竜鳥院の教育法』(エアル・メレディー)
『ジュズリード竜鳥院 ─ 世界最古の教育機関』(イリール・サーディク)
『生物種類別ことわざ辞典「リズディール」』(ディレル・アーティ)
類義:「ルーネイはルーネイ職人にゆだねよ」(レゴール)
手を洗ってミーリィ呼ぶ
手を洗ってミーリィ呼ぶ(てをあらってみーりぃよぶ)
それほど重要でないことを我慢しなかったせいで、はるかに酷い結果になること。字義通り、ミーリィを呼ばぬよう警告する言葉としても用いられる。
手の汚れを気にして水面で手を洗うことで、ミーリィが獲物だと思って集まってしまう、の意から。
漁師達の間で言い伝えられていることわざ。
訳注
ミーリィは、群れで獲物を襲う水棲生物。背びれが鋭い刃状になっており、上から下に弧を描くように切りつける。そして、パクッとあいた傷口に、群れで一斉に飛び込んでいき、獲物の体内に生きたまま侵入して中から食い荒らすという恐るべき生態から、古代より人類に忌み嫌われてきた。実際にミーリィの犠牲となった人間の数はそれほど多くないとされているが、数は少なくともその死に様があまりにも壮絶であることから、犠牲となった者の身内などの憎悪は激しく、また、それを伝え聞いた人々もまた同様に、ミーリィを恐れ、嫌悪するようになる、などの悪循環がかつてはあった。そのため、ミーリィに関しては基本的に、ネガティヴな言葉や民話、神話などがほとんどである。
参考文献
『生物種類別ことわざ辞典「ミーリィ」』(ディレル・アーティ)
難破にミーリィ
難破にミーリィ(なんぱにみーりぃ)
不運に不運が重なること。
難破という不運に、ミーリィに襲われるという不運が重なるという悲劇はよく起こったために、こういう言葉が生まれたのだろう。
世界中の漁師や船乗りたちが昔から使ってきた言葉。
訳注
ミーリィ:群れで獲物を襲う水棲生物。背びれが鋭い刃状になっており、上から下に弧を描くように切りつける。そして、パクッとあいた傷口に、群れで一斉に飛び込んでいき、獲物の体内に生きたまま侵入して中から食い荒らすという恐るべき生態から、古代より人類に忌み嫌われてきた。実際にミーリィの犠牲となった人間の数はそれほど多くないとされているが、数は少なくともその死に様があまりにも壮絶であることから、犠牲となった者の身内などの憎悪は激しく、また、それを伝え聞いた人々もまた同様に、ミーリィを恐れ、嫌悪するようになる、などの悪循環がかつてはあった。そのため、ミーリィに関しては基本的に、ネガティヴな言葉や民話、神話などがほとんどである。
参考文献
『生物種類別ことわざ辞典「ミーリィ」』(ディレル・アーティ)
類義:「転んでグムーヴを潰す」(パディア)
類義:「グムーヴもミーリィも大挙して押し寄せる」(パディア)
類義:「禍は寂しがり屋」(イザ)
類義:「不幸たちは仲良し」(ティルトレーズ)
類義:「落石は続けて起こる」(テルン)