ラヴェニールことわざ辞典

ある世界のことわざや格言、慣用句などを紹介しています。

ムーフィに冬越しを教える

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ムーフィに冬越しを教える(むーふぃにふゆごしをおしえる)

 

 

教える必要が無い相手に教えようとすること。無駄なこと。

 

ムーフィはケダマとも呼ばれるくらに分厚いフカフカの毛皮を持った動物で、寒さには滅法強いことから。

 

ムーフィが他者に無関心であるというイメージも込められている。

 

 

訳注

ムーフィ:小型の草食動物。全身がフカフカの毛に覆われていることから、ケダマとも呼ばれる。攻撃性皆無と言っていいほどに、大人しい性質。捕食動物に捕まって飲み込まれそうになると、尾を瞬時に数倍の大きさに膨らませ、喉に詰まらせてたまらず吐き出させる、というユニーク且つ平和的な防御手段を持っていることから、この生態に関連した諺や格言が多い。毛の有用性などについて称えられる一方、(飼育下では特に)ほとんど何も気にしないような振る舞いに見えるため、良くも悪くも物事に無頓着であることの表現としてよくことわざや民話などで登場する。

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参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「ムーフィ」』(ディレル・アーティ)

 

 

類義:「レムンに友愛を説く」(ニール族)

類義:「シュゾウムシに美味い酒の何たるかを語る」(ロバキア)